全国で、100万人台はいようといわれ、生活のなかで治癒と復帰とが有効な精神障害者のばあいも、地域ケアについてのニードが大きいですね。


老人のような統計的推測は無理ですが・・・


数十万人は地域ケアから手をさしのべられることを待っています。


アルコール中毒患者の社会復帰も、長期に及ぶ家族と専門家そして社会からの援助を必要とする人たちです。


入院、服薬そして治療だけで完全に断酒をし、社会復帰できる人は少ないのです。


一時断酒しても、再びまた中毒になる人が多いです。


完全にリハビリテーションができるうえで、家族とソーシャル・ワーカー、デイサービスらの果す役割は大きいものでしょう。


元の職場に復帰させ、酒に代る楽しみや趣味、生きがいを患者とともども探していく仕事があります。

障害者の地域ケアについて
精神障害者のうち、最も人数の多い分裂病については、専門医の判断によると、約半数は家庭ケアのほうが適しているといわれます。


そのほうが、社会復帰、生活復帰が早い、という判断です。


それでいて、なぜ退院できないか・・・。


職業、労働の世話を地域でするところがないからです。


家族との関係も複雑で、とくに長期療養者にとって、帰って住むべき住宅や部屋がない、ということもあります。


少なくとも、退院してすぐ生活できる場がありません。


デイサービスをもう少し進めたハーフウェイ・ハウスもしくはナイトホスピタルのようなものがあればよいのですが・・・


日本における医療制度と福祉事業とは、いずれがどういう責任をうけもつべきか問題ですが、事実として、このような「中間施設」拡大は大変遅れをとっています。

透析をうけて普通人と変らない生活ができようという「患者」数は、約3万人台に増えてきました。


この人たちの老後のニーズのことがあります。


すなわち、将来の病める老人の求めるニーズは、より複雑化するという点です。


「老人」という年齢的な物さしで計ったり、別枠にすればよいというニーズではなく、たとえば地域精神保健活動などやデイサービスと交流したケアやサービスを求めるニーズが出てきます。


このニーズ対応には、住宅やら雇用といった一種のインフラストラクチュア(生活の基礎部分)の充足に関連するものが出てくることは間違いありません。


ここでも、従来のタテワリ行政的思考から脱して、総合的計画的に対応すべき課題があることが確認されます。


「老人」保健福祉の分野では、単に老人のことだけを考えればよいのではなく、他の障害者、他にある「他者依存ニーズ」を合わせて考えたニーズ把握、そしてサービス対応が必要です。


つまり、将来、地域ケアの対応においては、これら他のニーズを包摂した対応が求められています。

日本の老人のばあい、やはりねたきり老人のさまざまのニーズ・・・


例えば歯科治療、そういったことが未だ沢山あります。


これらはホームヘルパーやデイサービスではどうしようもありません。


同時にひとり暮しや老人世帯などのように、生活そのもの、精神的支持などへのニーズがあります。


狭義の医療だけでなく、基本生活や精神生活、人とのつながりを求めるニーズがあります。


将来の老人の地域ケアのうえでひとつ大きく悶題になるのは、今の青少年、成人で各種長期傷病をもつ人のことがあります。


難病とか心身障害者らの老後問題といいかえてもよいニーズのことがあります。


この障害者らは、医療とか公衆衛生、あるいは福祉サービスや技術の発展のおかげで、死亡率は低下してきました。


慢性腎不全患者も、人工透析の普及(全国で約2万台)とその利用が可能となった(公費負担医療により)結果、平均生存期間は目ざましく伸長しました。

二ーズが多様だということはよく言われてきたことですが・・・


これに加えて、「ニーズが高度化してきた」という主張が出されます。


わかり易い例として、「四人部屋」から「二人部屋」へ、さらには「一人部屋」へというように、養護老人ホームなどでのニーズのことを上げる人もいます。


これなどは、「高度化」までいかず、まず「人たるに値いする」最低限度の健康生活ニーズを問題にしているに過ぎないと思われますが・・・


それはともかく、何らかの「高きを求める」ニードも部分的にはあろう。


しかし、老人のばあい、まず、身近かな所で利用できるデイサービスなどのサービス、家庭でうけられるケアといった基本的不可欠なものへのニーズが依然として中心です。


・・・とくに、大都会のどまん中にひっそりと暮す老人世帯といった少数者の基本ニーズが課題です。

老人の求める保健福祉サービス・・・


そのうち地域ケアのニーズは実に多様です。


数え上げると、保健和談、健康診断、往診、訪聞、外来、入院、入浴、給食、それらのいくつかをまとめておこなうデイサービスなど沢山あってもし忠実に全部拾ったら数ページの行間を埋めつくすほどになるでしょう。


地域ケアとなれば、入院とか救急サービスまで含むので、何か老人全部が重複して膨大なニードをかかえているように感じられます。


しかし、実際はそうでもないですね。


後にその数値やデータは詳しく述べますが、とくに入院ニーズなどは多くて数%。


そう多いものではありません。


外来のニーズは3割前後です。


従って、狭義の医療以外の多様なニーズが老人の特色です。

こんにちは。


今日は、デイサービスなどの地域ケアのニーズについて。


ニーズの定義とその概念は、後で詳しく論じますが・・・


ここでは、サービスやケアを必要とする状態、というように考えておきましょう。


デマンドは、それが意識化されたり、供給もしくはサービスそのものに対応できる段階のものになります。


デマンドは経済用語であって、サービスと物などの売買に使われる言葉です。


あくまで商品生産を前提とした市場とは別体系で、保健サービスは計画化し組織化されねばならないので、ここではやはリニーズのほうがよいでしょう。


諸外国の文献はもちろん、国内でもニードのほうが保健福祉分野の人には使われ、なじんできているので、そういう表現のほうがよいでしょう。

新たな「隔離」が現実に存在します。


ソーシャル・ワーカーやデイサービスなども、訪問看護は大変、病院もうけ入れてくれない、ということで・・・


特養ホームへの入所でもって一件落着とするばあいがあります。


ねたきり老人のばあい、施設への入所は、それ自体で患者の症状を悪化させます(一時的のこともあり)。


外国ではこのことを「入所ショック」といいます。


長く住みなれた家で、家族の激励で闘病してきた老人にとって、一室四人であれ、ベット上での一律的とり扱いは、症状をさらに退行させるものです。


日本の特養ホームは、とくに長期収容ですから・・・


その一員となったという自覚だけでも、元気を失わせることになります。

「行き過ぎた」収容主義があります。


つまり、現入所者中にも、通所のデイサービスに適した人は何割かいるはずです。


そのような機能回復訓練事業が身近かにありさえすれば、家庭ケアのほうが早く社会復帰できる人たちがいます。


少なくとも心身の健康面で家庭ケアできる人がいます。


次に、家族の問題があります。


紹介できる確実な統計はないが、現実の入所者のうち7割ほどは、家族がいる老人です。


いることはいるが、「働いている」「みてやれない」「病弱」などの理由で、家庭ケアができない、と言っているように思われます。


・・・最も大きな問題は、都市部にみられるように住宅の狭さのことです。


そういうことで、ねたきり老人は施設に入れさせられます。

老人家庭奉仕員となって、年ごとに増加するひとり暮らし老人、ねたきり老人・・・


さらにはリハビリ訓練に汗をながす人たちの真剣な生へのたたかいに協力しながら、やがては自分も迎えるであろう老境をいかに生きるべきかを考えるこのごろです。


巡回入浴車は大歓迎。


わたしの1週間は、まず巡回入浴車の来庁ではじまります。


昭和48年8月、石川県でもはじめて適用になった巡回入浴車「ふくし号」。


その年の10月より、わたしの町にも巡回をお願いすることになりました。


管轄の中央福祉事務所において、ヘルパーの講習が行われ、その席上ではじめて入浴車をみたときは本当に驚きました。


この車ではたして患者さんを上手に入浴させることができるであろうか・・・


いささか疑問に思いました。


同じように患者さんを入浴させているデイサービスはもっと広いスペースを用意しているのに・・・。